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Gecco×豆魚雷『ベルセルク/ ガッツ 1/6スケールスタチュー』原型制作を振り返る座談会 第一回

            
どうも、原田です!

ご予約受付が開始になりました、
ベルセルク/ ガッツ 1/6スケールスタチュー ロスト・チルドレンの章 黒い剣士Ver.



原型がそれはもう難産で難産で、原型担当・HEADLONG/赤尾慎也氏をとことんまで苦しめた労作にして最高傑作です。

去る3月20日、原型制作をふりかえった座談会が赤尾さん、Geccoさん、僕の3人で行われました。
一時間半にも及んだので、トータル何回になるかわかりませんが……第一回をお送りします。

それでは、どうぞ。
※  ※  ※

原田:本日はお集まりいただき、ありがとうございます。
無事にガッツの案内開始という形になりまして、非常に長い道のりだったんですけども、まずはこの企画のスタートのところから振り返っていきたいなと思います。

Gecco:発端ということで僕のほうから話しますね、ベルセルクを作るに至った経緯。
今をさかのぼること何年前ですかね……赤尾さん、ゾッドを作ったのって何年でしたっけ?

赤尾:2009年くらいじゃないですかね。

原田:あれは人間体のゾッドですか、1/8サイズの。

Gecco:ええ、1/8の。


1/8スケール・ゾッド(人間体)

赤尾:あ、詳しくは分かんないや。2008か2009年ですね。

Gecco:あれも僕の記憶が正しければ、矢竹さんから繋がるんですけど。
矢竹さんから、すごい原型師が居てますよという話を頂いて見たのが、赤尾さんのサイトだったんですよ。
当時ゾッドがサイトのTOP絵にきてたと記憶しています。

赤尾:はい。

Gecco:それで、普通の立ち姿でなんでこんなにカッコいいのかと。すごい人がいてるな、国内でもこのレベルで造形をできる人が居るのかと。
当時まだGeccoは無かったですから実現できなかったんですけど、いずれこの人と仕事がしたいなとその時から思っていました。
で、時が流れてというか、Geccoを立ち上げて、念願かなって赤尾さんと一発目の製品「三角頭」でお仕事できるようになったわけですけども。
その時々でも、赤尾さんがベルセルクをやりたいとおっしゃってたんですね。

原田:赤尾さんの方から、ベルセルクをやりたいってGeccoさんに話をされたんですか?

赤尾:ベルセルクはどうだったかなあ……昔のことが覚えらんないもんで。

Gecco:なんか僕が個人的に欲しかったという話をしたら、絶版ですという感じだったんですよ。
それではじめて神戸のトレフェスでお会いしたときに、ガッツのバストが残り2、3個で終わりですっていうのと、あとあれです、あれ何でしたっけ……?


ガッツのバスト

原田:グルンベルド?

Gecco:グルンベルドのバストがちょこっと残っていたのかな?その頃なんですよ、初めてお会いしたのって。


グルンベルドのバスト

赤尾:ああ、そうでしたっけ。

Gecco:で、やっぱりベルセルクの続きを作りたいけど、中々手がまわらない、みたいな話で。

赤尾:そうですね、メーカー仕事が多くなってきてたので。

Gecco:で、いつかやりたいですね、という話を軽くしていたくらいで。
業界内の通説で、他のメーカーさんのほぼ独占で、なかなか商品が出せないという噂があったんですよ。いずれは、という話をしていて。
それで2013年にですね、1月に「NARUTO」の版権を取りにアメリカまで行ったんですよ。で、他にもありますよと紹介された中に、劇場版ベルセルクの「黄金時代篇3部作」があったんですね。


日本では販売されず、海外販売のみだったGeccoの「NARUTO」。

原田:NARUTOと同じところが版権管理だったんですね。

Gecco:そうです、北米とカナダの権利を持たれてたんですよ。
そこで、手をつければチャンスが広がると思って、NARUTOとベルセルクの版権を押さえました。
日本に帰ってきて、赤尾さんに版権取れましたよって伝えたのが、この企画が動き始めるきっかけですね。
それから色んな経緯があって、白泉社さんを紹介して頂いて。赤尾さんの狂戦士矢竹さんに塗ってもらって、白泉社さんとの打ち合わせに持っていったんですよ。

原田:狂戦士というのは、あの28巻の表紙を再現したやつ?

Gecco:そうですよね?岩の上に乗った。

赤尾:はい。


1/8スケール・狂戦士

Gecco:あとはバブルヘッドナースの製品を持ち込んで、量産レベルでこの彩色まで再現できますっていうのを、白泉社さんから三浦先生に渡して頂いたと。
その結果、「これだけのクオリティだったら」と商品化のOKを頂いたんですよ。
赤尾さんも狂戦士からさらにレベルアップされているんで、「これ以上の物を作ります、当然ながら1/8ではなく1/6でやります」という条件の下で、お話ししてOKを頂いたというわけです。
それから赤尾さんに版権を取れましたと伝えたのが、そもそもの企画スタートです。
赤尾さん、間違ってないですよね?何かはしょってます?

赤尾:そんなことないですよ。 

原田:これまで赤尾さんは当日版権で色々作ってきていましたけども、その原型って三浦先生はご覧になられてなかったんですかね。

赤尾:当日版権のことなので、そこまではさっぱり分かりませんよね。

原田:そうですよね。
では、この企画がはじまるもっともっと更に、さかのぼってみたいです。
赤尾さんのデビュー作というか、アマチュアディーラーで初めて作ったのが、ベルセルクなわけじゃないですか。

赤尾:そうですね。

原田:そこの話をお伺いしたいんですけども。
まず、ワンフェス出ます……赤尾さんがベルセルクを作ってワンフェス出るっていう、その経緯というか心境の、どういう流れがあったのかというのを、あらためてお伺いしたいなって思ってたんですよ。
だって、いきなり粘土握って作り始めたわけでしょう?

赤尾:そうですね。

Gecco:元々はヘルボーイが造形のきっかけだったんじゃないんですか?そう聞きましたけど。

赤尾:違いますよ、ベルセルクですよ。

原田:ベルセルクが好きで?

赤尾ドリームキャスト版のゲーム「喪失花の章」ってありましたよね。



原田:それまで漫画は読んでなかったんですか?

赤尾:読み始めたのがその頃で、17〜18巻ですよね。

Gecco:ちょうど「ロスト・チルドレン」の、今回作ったシーンの少しあとですか。
(※今回立体化したモチーフの出自は15巻)

赤尾:ゲームやって、コミック読み始めたのが18巻かもしれない。

原田:入ったの、ゲームからだったんだ。

赤尾:あのゲーム出来良かったですよね?

原田:僕はやってないんですよ。そうか赤尾さん、ゲームからか。

Gecco:やっぱりゲームからか(笑)。

原田:ゲームから。このゲーマーめ(笑)。
(※赤尾さんはヘビーゲーマー)

赤尾:模型もあんまり作ってなかったんで。

原田:あんまり作ってないって、元々は作っていた?

赤尾:作ってましたよ。ガンプラも作ってましたし。

Gecco:意外とカーモデラーなんですよね。

原田:車、お好きだとは伺ってましたけども。

赤尾:特にラリーカーとかですね。

原田:元々、そういう模型とかに興味があってやっていた?

赤尾:そうですね。モデルグラフィックスを見て、他のメーカーさんから当時出ていた髑髏の騎士が載っているのを見て……作ってみようと。

Gecco:えっ、いきなり髑髏の騎士ですか?

赤尾:髑髏の騎士がっていうよりも、なんでしょうね、昔からGKも知っていましたし持ってましたけど。
自分で作るっていう発想はいっさいなかったんですけども……出来るだろうなって思っちゃったんですね。

Gecco:根拠のない自信があったわけですね(笑)。ちなみにそれっておいくつ位の時ですか。

赤尾:あの時……24、25歳かな……?

Gecco:ちょうど若さあふれるころですね。

赤尾:あふれてはいませんけどね(笑)。割と最初のころから、これを仕事にできないかなって思っていたのはありましたけどね。

原田:それは、もう作り始めてすぐくらい?

赤尾:そうですね。

Gecco:いきなりプロを意識していたってことですよね。

赤尾やるなら金にならないかと思って(笑)。

Gecco:わかりやすい。

赤尾:ハハハ。そうそう、それでワンフェス出るまでに二年かかってないな、一年半かな。最初に作ったのが人型のゾッドですね。

Gecco:あのちっちゃいやつ。

赤尾:どれくらいなのかな……。

原田:たぶん1/10くらいかと。

赤尾:そう、1/10くらい。

原田:僕、赤尾さん作品の写真をけっこう集めてるんですけどね。自宅のPCかな……「赤尾さん作品集」っていうのをね。ワンフェスに出品したゾッドが処女作ではないですよね?

赤尾:違いますね。

原田:何か他にも、作って世に出ていない作品がありますよね、それもベルセルク?

赤尾:えぇ、ベルセルクですね。ガッツと、髑髏の騎士と、ゾッドも作りましたよ。ゾッドはわりと大きめでしたね、人型の。

Gecco:伯爵はいつ頃ですか?

赤尾:伯爵はもっと後ですよ。ぜんぜん後ですよ。


伯爵

Gecco:初期のころかと思ってました。

赤尾:あの頃、それ以降に1/10のガッツとか髑髏の騎士とか狂戦士も作りましたよね。
で、使徒をゾッドから始めて変身後ですよね……何種類か作ったかな、ロクスとか、伯爵とか。全然ちゃんと覚えてませんね……。

原田:時系列はどうあれ、アマチュア時代の序盤はみんなベルセルク。

赤尾:ええ。完全にベルセルクだけ作ってましたよね、なんか(笑)。

Gecco:じゃあ、サイレントヒルはもっと後ですか?

原田:サイレントヒルはどうもあれ、2007年らしいです。うーん、赤尾さんの画像ごそっと取ってたんですけど、自宅のパソコンだな。

Gecco:サイトのリンク切れてるの、もったいないですね。

赤尾:探せば出てきますよ。

原田:僕ね、一生懸命さがしたんですよ、一時期。それが全部かどうか分からないですけど。

赤尾:一回サイト作り直した時に、とりあえず塗装したやつだけのっけて、それからやろうとしてそれっきり。
ホームページはトップページしか変わってないんですよ。

原田:仕事歴として、ギャラリーを整えたい気がしますよね。
資料なり写真なり、原型やらキットやらは手元に残ってるんですか?オールキャラの。

赤尾:あると思いますよ。ほかしては(※捨てては)いないので、残っているとは思います。

原田:そうですか、いつかやりたいですね。

Gecco:「赤尾慎也・全仕事」みたいな。

原田:原型というか造形というもののスタートは、あくまでベルセルクだったと。

赤尾完全にベルセルクです。

原田:こうして赤尾さんがベルセルクをやりたいと言っていて、Geccoさんが権利を取りました。
いよいよスタチューとして、塗装済み完成品フィギュアとして商品ができるってなった時に、赤尾さんの心境として、何かありましたか?

赤尾:うーん、やっぱり決定版にしたいとは思いましたよね。

Gecco:それは赤尾さんとしてではなく、世の中にあるベルセルク造形物として?

赤尾:あの……そんなん言ったら、カド立ちませんかね?

Gecco:いいですよ、立てて頂いても(笑)。

原田:赤尾さんらしい(笑)。

赤尾:はっきりとは言いませんけど、同じ作るなら一番いい物にしたいというところで。

原田:「決定版を作りたい」という意気込みでやられたと。

赤尾:そうですね、とにかく決定版になったらいいなあ、って作りましたね。

Gecco:実際なりましたけどね。

原田:お伺いするんですけどね、そこで。ガッツ、すごい時間かかったじゃないですか。

赤尾:もう……時間のこと言われると僕、つらいんですけど。

原田:ここは、言わない訳にいかないので言いますが……。

Gecco:ここはお待たせしたユーザーの皆様に、キッチリ釈明というか弁明をしておきたいという。
決してサボっていたわけではございません、というような。

原田9ヶ月かかってしまったという事で。

Gecco:ここで衝撃の事実をひとつ。赤尾さん、原型を一回捨ててますもんね。

原田:ああ。

赤尾:そうですね、途中でですね。

Gecco:あれは元々、もうちょっと動きのあるポーズの?

赤尾:そうですね、失敗ですけどね。

Gecco:いやあ……失敗ですか?


捨ててしまった初期ポージング

原田:その画像が来ているのが、14年4月25日。

Gecco:制作は何月スタートでした?

原田:雷電が3月いっぱいで終わってるんですよ。

Gecco:じゃぁ、そのままガッツに入ったんですよね。

原田:最初は、やはり決定版をつくりたい、ポーズに対してかなりこだわりたいという事で。
小さいマケットみたいなのを作ろうとしてましたよね。

Gecco:あれ、結局作らなかったんですよね?
それよりもぶっつけ本番でやったほうが早いとおっしゃってました。

赤尾:結局やらなかったですね。

原田:ポーズにこだわりたいから小さいマケットを作りたいという時点で、今からふりかえると、かなり肩に力が入ってたんじゃないかなと。

赤尾:それはありましたね……。

原田:だって、そんなこと言わない人じゃないですか、赤尾さんって(笑)。

Gecco:やっぱりベルセルクだから力んでたってことですか?

赤尾:そうですね、最初から作ってきましたし、しばらく離れてたのもありましたから。自分で勝手にプレッシャーは感じていましたね。



原田:プレッシャーはきっとあるだろうなとは、すごく感じていました。
反面、僕とGeccoさんは「ガッツなら早いだろう」と言ってたんですよ。
なぜかというと、「赤尾さんの勝手知ったるガッツだから」と。
あの頃の僕とGeccoさんの合言葉は「次のガッツは早い。勝手知ったるベルセルクだから」(笑)。

Gecco:なんですか、今ごろ追い込みかけてるんですか(笑)。

原田:いやいや、振り返る会ですから。

Gecco:確かにそうですね、こちらからポージングであったり、資料的なこととか
事細かな指示しなくても、勝手に走ってもらえるだろうと。
むしろ、おまかせした方が安心って思ってましたね。いらんこと言わずに。

原田:完全におまかせでしたよね、ポージングとかお好きに作って下さいよっていう。

Gecco:一応の決まりごとの第一としては、ロスト・チルドレン版のガッツでいこうという話でしたね。

赤尾:はい。

原田:それって、何ででしたっけ?

Gecco:これもネタばらすと、狂戦士はあとのお楽しみにしたいじゃないですか(笑)。

原田:いや、でも他の黒い剣士もあるだろうし。なぜそこでロスト・チルドレンを選んだのかなっていう疑問が。

赤尾:企画当時、他のメーカーからも出てなかったんですよね?

原田:そうか。

Gecco:あれですよ、けっこう逆算式だったんですよね。まず狂戦士は無しにしようと。

赤尾:後々のお楽しみとしてとっておこうと。

Gecco:だって狂戦士は出すの決定じゃないですか、出さないはずがないみたいな。
狂戦士は織り込み済みなんで、なので、他のアイテムから攻め込もうと考えて。
ラインナップを考えていく上で、ガッツ以外のゾッドやグリフィス等やりたい物を考えた中で……いきなり王手をかけては駄目だろうという意味で、狂戦士をはずして。
そうすると黒い剣士か、もしくは黄金時代篇。

原田:はい。

Gecco:せっかく原作版権が取れたということで、ガッツと言えば隻腕隻眼なので、それをキチンとだしましょうという所から。最初の頃のガッツって、今見ると情報量が少ないじゃないですか。
ロスト・チルドレンかそのあたりになるなという所で……断罪の塔の黒い剣士は、狂戦士に近いデザインなんですよね。

原田:はい、鎧とかが。

Gecco:そう、だからそれを避けて、ロスト・チルドレンかなと。
個人的にはあの頃のタッチが好きなんですね、もちろんそれ以外もいいんですけども。
あの頃の鬼気迫る感じが、ガッツらしいと言うか。絵に迫力がある気がして。
それで、あの頃のガッツが見てみたいなと思ったんで、ロスト・チルドレンから行きましょうかと。

赤尾:あれは鎧のね、金属と革のバランスもちょうど良くてね。

原田:なるほど。ガッツに関しては、僕は初めからは関わっていないんですよ。途中参加です。

Gecco:そうでしたっけ?どの辺からですか、作り始めてから?

原田:少なくとも制作コンセプトに関しては、赤尾さんとは話し合ってないですね。

Gecco:でも雷電の時には、もう制作の側になってましたよね。

原田:ガッツはおまかせしましょうという所で、どこを選ぶかという話は聞いてないですね。なので今聞いて、なるほどなと思った次第で。

Gecco:いや、別に意図的にはずしてたわけじゃないですよ(笑)。

原田:そういう事を言ってないですけど、知らないことがけっこうあるので(笑)。

Gecco:まぁ、黒い剣士に決めたいきさつは、そんなところでしたね。
ここで名言しちゃっていいんでしょうけど……商品化権が取れて、なおかつ黒い剣士が売れてくれれば、狂戦士もやります、てことで。

赤尾やりたいですよねえ。

原田:これはブログの中でももう書いてしまう。もし失敗したら出ませんと。

Gecco:すみません、皆さん買い支えて頂ければと思います。お力をお貸しくださいって、書いておいてください。

次回に続きます!
→第二回はこちら

ご予約受付中です!後悔はさせませんので、ぜひ!
ベルセルク/ ガッツ 1/6スケールスタチュー ロスト・チルドレンの章 黒い剣士Ver.

◆原田プリスキン◆


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