<< 今月の海外アパレル新作ご予約開始!締め切りは25日!オススメアイテムをご紹介! | main | 2016年05月20日のつぶやき >>

コトブキヤ製エイリアンにハズレなし。「エイリアン3」“ドッグ・エイリアン”満を持して登場です!

            
こんにちは、原田プリスキンです。

4月26日の「エイリアンの日」盛り上がりましたね。
なぜ4月26日が「エイリアンの日」かというと、1作目でエイリアンを拾っちゃって、2作目でエイリアンと大バトルした星の名前が「LV-426」だったから。

じゃあ、「エイリアン3」の舞台となった星は……「フィオリーナ161」です。
161……1月61日……16月1日……は、無い!
ので、今日がエイリアン3の日ってことにしちゃいます!なぜかというと

SV160_dogalien1.jpg

来たー!!
コトブキヤさんの、「ARTFX+ ドッグエイリアン」の予約受付が開始になったからです!
ちなみに、「エイリアン3」全米公開は1992年5月22日でした。
もうすこしずらしたら24周年で、コジツケなくてよかったんですけどね。日曜なのでムリですけど……。

さて!
第一弾「ウォーリアー」第二弾「ビッグチャップ」と本当に本当に良くできていて、ハズレの無い全買い必須なシリーズです。
豆魚雷のニコ生で全世界初披露となったこの「ドッグエイリアン」も、メチャクチャ良くできています!

SV160_dogalien3.jpg

一つ前の「ビッグチャップ」は、以前のブログで書きましたように「劇中スーツ」「メカニカルヘッド」の再現でした。
ドッグエイリアンもなかなか厄介でして、いくつかの種類が存在します。

大きく分けると、
●等身大ディスプレイモデル
●等身大スーツ
●1/3スケール・マケット
●1/4スケール・ロッドパペット


で、等身大のヘッドにしても、 「ケーブルで操作するメカニカルヘッド(アップ用)」「メカニカルヘッド(スーツ用)」「アクション用ヘッド」「展示用ヘッド」など種類があって大変です。


左からアップ用メカヘッド、スーツ用メカヘッド、アクション用ヘッド。このお三方は、顔立ちに大きな差異はなし。

等身大スーツは中に人が入るので、プロポーションからもちろんディテールも、他のスケールの人間離れしたものとはまるで違います。



ちなみにスーツはコレです。なんというズングリムックリだ!
中に入っているのは、



この「エイリアン3」のクリーチャーエフェクツを手掛けた「アマルガメイテッド・ダイナミクス・インク(ADI)」の社長、トム・ウッドラフ・Jrです。
スタン・ウィンストン・スタジオ所属時代からクリーチャーの中に入っている、スーツアクターもできる特殊メイクマン。
「エイリアン2」のウォーリアーにも入っていたし、「パンプキンヘッド」の中にも入ってました。
特技はオシッコを我慢すること。(一度スーツを着たら脱ぐのが大変なので)

等身大はいいとして、しかし1/3スケールと1/4スケールでもディテールはまったくの同一ではないという……ややこしい!



トムの体の複製に粘土を盛り付けて作る等身大モデルと、1/3スケールモデルは同時進行で作られたようです。
1/3モデル(左)を彫刻するのは、ADIのもう一人の社長アレック・ギリス



↑これが1/3モデルです。映画には(多分)登場しないマケットで、関係者に配られたり展示に使われたりしたそうです。



↑これが1/4のモデル。1/3スケールを見ながらそっくりに造形され、これを複製してロッドパペットが作られました。



ロッドパペットとは、頭、背中、両腕、両足、尻尾に長い棒(ロッド)をつけて動かす操り人形のことです。ブルーバックで撮影し、合成されます。

SV160_dogalien6.jpg

いろんな種類があるんですよ……。
そんなこんなで全身作るとなるとなかなか厄介なドッグエイリアンを、フィギュアにするにあたってどう料理したのか?

コトブキヤ・山下さん(退院おめでとう!)が入院する前の4月26日・エイリアンの日にあらためて持ってきてくださったので、じっくり見させていただきました!
さらに、今回の原型を担当された武藤直哉さんにもお話を伺ってきました!

各所にクローズアップしつつ、解説などさせていただきたいと思います。
とっても良く出来てますよ!

ドッグエイリアンのヘッドで最もおなじみな顔といえば、圧倒的にコレということで間違いないと思います。

Cinefex50.jpg

シネフェックスの表紙の顔!
これは、等身大のディスプレイ用モデルです。



グワーッとあけた口!めくれあがる唇!超イケメンですね。



もちろんフィギュアも、表情に関してはこれしかない!というチョイス。イイです!
武藤さんは、やはり「等身大モデルの口の開け方にしたかった」と仰っていました。わかってらっしゃいますね〜。

前回のビッグチャップの紹介でも散々名前の登場した、「佐野好彦さん」原型、ロズウェルさんから発売されたドッグエイリアンのバストモデル(キット)も、モロにこの顔でした。



この顔が、眺めてていちばん気持ちイイですよね。



口の開き加減はちょうどディスプレイモデルですが、上唇の幅が広めで顔立ちはスーツ用ヘッドにそっくりですね。
首もロッドパペット用をなぞって長めで、劇中に登場したエイリアンを基準に考えると、とても良いバランスになってると思います。



ドッグエイリアンの背中って、チャキチャキしていて見てて小気味いいというか気持ちイイんですよね……。
ニューボーンを除いて、唯一背中の突起がない成体エイリアンです。



H.R.ギーガーから、デヴィッド・フィンチャーに送られたメモです。
背中の突起について、「バカで不要なパイプ。後頭部が長いのでつけただけ」と書かれています。

ドッグエイリアンは基本的に四つんばいで、背中に突起があると邪魔ですので、この一文を見たトムとアレックは心置きなく突起を外したそうです。

……。

……。

あまりない機会ですので、「エイリアン3」とギーガーの関わりについても書いていいかしら……。
ニコ生でもブログでも、「いつか書きます」と言っていたそのときがついに来たことにします!

「ポルターガイスト2」の監督ブライアン・ギブソンは、「エイリアン2」の情報がギーガーの耳に入らないように根回しをしていました。何も知らないギーガーは「ポルターガイスト2」のクリーチャーデザイナーとして契約を交わし、あとから時期が同じ「エイリアン2」のことを聞いて非常に悔しい思いをしたそうです。

ですので「エイリアン3」の話が来たとき、ギーガーは喜んですぐに参加を決めました。じつは、ギーガーにとってビッグチャップはとても後悔の残るデキだったのです。上のフィンチャーに送られたメモには、「ワニの尻尾」「透明じゃない(透明にしたかった)」など、気に入らなかった点が書き込まれています。



そこで、ギーガーが考えたドッグエイリアン。

「唇はもっとエロティックに」「手足は透明」「爪はナイフ」「よく動き、ねじれた鉄のような尻尾」「むしゃぶりつくような舌、スピンして力強く蜘蛛のように速く、優雅で美しく」などと書かれています。

他にもギーガーの要求としては、「サックスのような音を出す第二の皮膚のようなもので感情を聞き取る」「舌は相手の内部にすべりこみ、内蔵をつかんで引きずり出す。相手は裏がえる」など、なかなかスゴい内容でした。



これが完全なギーガーのビジョンであったのに加え、デヴィッド・フィンチャーの最初の要求に「以前のエイリアンとは違うものにしたい」というものがありました。ギーガーはそのフィンチャーの言葉から、このエイリアンが受け入れられるという確信を持っていました。



ギーガーの造形における相棒、コーネリアス(コニー)・デ・フリースとともにさっそくマケットの造形を開始します。

しかしトム・ウッドラフ・Jrとアレック・ギリスから、「エイリアンの造形について別の考えを持っている」と電話で聞かされました。「フィンチャーは自分の考えを全面的に支持してくれるはずだ」とギーガーは憤慨しました。フィンチャーも「エイリアンを前のものと変えたがっている」と信じていたからです。

しかしじつはこの時点で、フィンチャーは「やっぱり前の感じで行こう」と思い、トムやアレックと打ち合わせをしていました。やはり、あまりにギーガーの案は突飛すぎたのです。「エイリアン一作目と二作目で、誰もあれが違うエイリアンだって気づかなかっただろう?観客が愛しているエイリアンをそのまま作ろう」



かつてリドリー・スコットとタッグを組んでアカデミー賞をゲットしたギーガーにとって、「自分の考えが可能な限り厳密に実現される」ということ以外、「エイリアン3の新しいエイリアン」のありようとしては考えられませんでした。
そこでよりアピールするために、自宅の地下に等身大のエイリアンを作ったのです。すべて自腹で……



指のあいだから爪が伸びているのがスゴイ!さすがギーガー!斬新!
ビデオにおさめて編集し、アピール用の映像作品を作り、20世紀フォックスに送りました。

しかし、フィンチャーやトム、アレックのいる現場では、完全にギーガーはクリエイティブから離れた扱いになっていました。なんだか書いてて涙が……。

フォックスとしてはそういう状況があり、契約の処理をどうしたものか困ってしまいました。はじめの打ち合わせとまったく違う話になってしまったからです。ギーガー側で弁護士を立てるなどしてなんとか支払いがされたものの、完成した映画の試写で最初の契約と違う扱いのクレジットになっていることが判明。さらには映画のエンドロールからもギーガーの名前は外されており、かなりモメてしまいました。現在はきちんとクレジットされていますが、気持ちのよい話ではありませんよね……。

ギーガーは芸術家です。ところが現場のスタッフは、あくまで「続編を作る」という要件を満たさないといけません。なかなか事態は複雑で、「どちらが一方的に悪い」とかそういう話ではなく「不幸だったなあ」という……。

というわけで、本筋に戻ります!



腰の部分です。
武藤さんによると、「どこで腿を曲げるんだ?」という部分でかなり悩まれたそうです。



こちらは1/4のロッドパペットです。
足の付け根、腰骨が上に張り出しています。
パペットですから当然



ここで分割されているので、腰骨と腿が一緒になって曲がります。
が、生物的な視点で解釈すると



この部分で曲がるのではないか?と。言われてみればなるほど!



ということで、微妙に腰骨の張り出しの傾きを変えて、固定ポーズの見栄えがするように調整したそうです。
これ、とても感動しました。
ロッドパペットと同じようにすると張り出しがそのまま後ろのほうにきて、アクションフィギュアならよいのでしょうが、固定ポーズだと確かにヘンです!
とてもナイスな判断だったと思います。

そして、「尻尾のディテールを見て下さい」と。



尻尾の付け根の部分、重なった背骨のようなディテールなのが



「ある位置から、ブロック状に変わるのです」と。本当だ!急に変わるポイントがある!



このへんから、先端にかけて確かにブロックになっています。



これは1/3のマケットですが、ちょうど矢印のあたりで造形のルールが変わっていますね。なるほど〜。



肩から腕の造形が美しい!
ドッグといえば、肩に丸があるんですよね。ここの造形は1/4、1/3、等身大ディスプレイモデルで形が微妙にバラけているのですが、武藤さんは「最大公約数的になるように」造形されたとのこと。
確かにこんな特徴的に目立つ部分は、明快にどれかをセレクトするよりも雰囲気重視のほうが良いですね!

それから、ドッグエイリアンといえば肩のシマシマ塗装です。
ちょっと驚いたのですが、武藤さんによると「シマシマが塗装で乗りやすいように、うすく表面を引っかいた」んですって!
確かにモールドがあると塗料が引っかかるので、シマシマが出やすくなります。
薄いモールドは複製して金型までいくとさらに薄くなるので製品にどれだけ反映されるのかわかりませんが、この気遣いとやさしさに心があたたかくなりましたよ!



こういった手の甲のウニョウニョ、血管みたいな表現はそれまでのエイリアンには無く、このドッグエイリアンで初めて取り入れられました。
ADIによって、とても「生物」であることが意識されたエイリアンなんですよね。
こういった部分や、肩のシマシマもそうなのですが、まず武藤さんは全体をキレイに作って、わざと「荒らす作業」をしたそうです。
より生物的になるよう左右を非対称にしたり、模型的に塗装が映えるように表面をでこぼこにしたり(自然に塗装ムラができるので、情報量が上がります)。

特有の生物感、そして模型としての完成度、どちらも非常に高いレベルになっていると思います。

さらに、武藤さんから工夫の話を伺いました。
ドッグエイリアンのフードは、ビッグチャップと違って「かぶっている」感じではなく、頭部全体で一体化したようなイメージになっています。しかしPVCフィギュアで、フードとその下の境目を無くすのはムリです。手間とお金がかかります。



そこまで考えて、フードのほうに肉を足し、繋がってる感を演出したという。
なんて心あたたまる造形をする人なんだ!
ホントに素晴らしい……



なにしろ、このポージングがイイですよね!

このドッグエイリアンは、最初のほうでも書いたのですが豆魚雷のニコ生・ビッグチャップ一時間半スペシャルで世界初公開されました。コトブキヤさんそれでいいの?という話は置いておいて、そのときのゲストでARTFX+ビッグチャップの原型を担当した藤本圭紀さん(株式会社エムアイシー)と共にまず出た言葉が、「ツクダだ……!」でした。

エイリアンファン全員が好きと言っても過言ではない、ツクダホビーの1/5スケール・ニューエイリアン(当時名称)!



スミマセン、古いものなのでまともな写真が見つからず……。
ペターっとなっちゃってるんですが、本来はもっと体が起きてます。

これにとにかく思い入れがある、という人は多いんですよね。まあまあお手ごろで、造形がすごく良かったのです。ハルシオンの1/9ニューエイリアンのほうが発売は早かったのですが、向こうはプラモでこっちは完成品で敷居がずっと低い。ハルシオンのプラモも最高ですが、どちらかというと思い入れ人数的にはコチラでしょう。

で、武藤さんにお話を伺うと……聞くより先に、「ツクダのエイリアンが好きで」という言葉が。
ああ、やっぱり……。



きちんと好きな人が作った造形になっていて、本当に素敵なドッグエイリアンです!



土肥典文さん(腐乱犬)による塗装も素晴らしい!テクニックは言わずもがななのですが、とにかく色のセレクトがいいんです。ドッグエイリアンは照明によってオレンジに見えちゃったりするのですが、ナイスな茶色!
いい手数で最大限の効果を出していて、デコマスとしてはこれ以上ないものになっています。



コトブキヤさんのエイリアンシリーズは、絶対に全部コレクションしたほうがいいです!
どれもクオリティが素晴らしいですし、売れればきっと他のエイリアンも出る!はず!

ご予約はこちらからどうぞ!
ARTFX+/ エイリアン3: ドッグ・エイリアン

余談ですが、ドッグ・エイリアンはあとから牛からも生まれるようになったので(完全版)、最近海外ではこのエイリアンを「ドラゴン」と呼ぶ人が増えているそうです。なんでドラゴン?

そんな余談がたくさん出てくるような感じのニコ生を、またやります!
現在デコマスがないそうで、6月になればサンプルがやってくるとのこと。
今回の原型を担当した武藤直哉さんをお招きして、色々とお話を伺ってしまいたいと思います。

日程がきまったらまた告知しますね。
ドッグエイリアンをポチッとやって、お楽しみにお待ちください〜!

それではまた、エイリアンの時間にお会いしましょう。

◆原田プリスキン◆

この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>
twitter
店舗サイトはこちら
profilephoto
お問合せ
通販に関するお問合せ、
ご要望やご質問などは infodesk@mamegyorai.co.jp
実店舗
高円寺店
Tel:03-3312-3937
大宮店
Tel:048-640-7333
※高円寺・大宮店では通販に関するお問合せは受け付けておりません。
selected entries
categories
archives
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode