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豆魚雷のAmazing Artist Collection Vol.6/ 山本翔 粘土造形:『サラマンダー、マイコニド』 作者・山本翔さんロングインタビュー【第四回】

            

こんにちは、原田プリスキンです。

 

粘土造形作家・山本翔さん(山本翔 粘土造形)による「豆魚雷のAmazing Artist Collection」第6弾、『サラマンダー、マイコニド』

 

 

 

あす2/10(金)、21時からのニコ生では山本さんが声だけゲストで登場します。

ぜひごらんください!

 

連日更新の全五回にわたるロングインタビュー、第四回は「作品へのアプローチ」についてです。

それでは、どうぞ。

 

インタビュー第一回はこちら

インタビュー第二回はこちら

インタビュー第三回はこちら

 

※ ※ ※

 

原田:
ひとつの作品を作るのに、どのくらいの時間をかけてるんですか?

山本:
前回(2016夏)のワンフェスの時は、1年間で2つか3つ作れましたね。麒麟、リヴァイアサン、ワイバーンです。事前に作り始めていたものもあったので、2.5個くらいでしょうか。けっこう同時進行ですすめることが多くて、2つ3つ同時進行でちょっとずつ詰めていきます。途中で没にするものもあったりと、計算がしにくいんですが、平均すると4ヶ月〜半年くらいかかっていますね。

 

「麒麟」

 

「ワイバーン」


原田:
お仕事の合間ですもんね。造形は趣味、という意識なのでしょうか。

山本:
趣味でやってたんですが、けっこう優先度合いが高くなってしまって。今はライフワークというか。結構時間をかけてしつこく作りこむタイプだとは思います。

原田:
ちなみに道具はスパチュラ(造形用へら)とか一般的な物を使用しているんですか?

山本:
はい、普通に手に入るようなものを使っています。

原田:
生物のテクスチャがおよそそういうもので作っているとは思えなくて。こういう皮膚感があるものは、スタンプみたいなものを作ってディテールを作ったりというやり方があると思いますが、そうしたテクニックは……。

山本:
1回試してはみました。サラマンダーはそれを試した箇所もあります。ヨークサックの一部などは、スタンプが個人的にはうまくいったかなと思うんですが、

 

 

山本:

他の箇所や他の作品ではうまくいかず、スパチュラでやることになりました。

原田:
このディテールを。信じられないです。

山本:
シンナーをつけた筆でならしたりはしてますが、ほとんどヘラですね。

原田:
そうした技術とかって、読んだり見たり教えてもらったりしたんですか。それとも全くの独学?

山本:
一応、色々な本やサイトを参考にさせていただいたのですが、なかなか自分の造形に当てはめることができず、自己流でやってるところが多いです。

原田:
天才肌なんですね。

山本:
いえいえ、思ったようになるまでしつこくやるだけです……どちらかというと泥臭いというか。時間はかかってしまうんですが、皮膚感が出るまでヘラでなぞるという感じです。自分としてももうちょっと効率がいいやり方ができたらなって思ってるんですけれどね(笑)。

原田:
やはり重視するのは質感なのでしょうか。

山本:
一番こだわっているのは大枠のシルエットです。少しバランスを変えたら恰好悪くなるような、ギリギリのバランスのものを作れればと思っています。中でも、斜め後ろから見たアングルを重要視しています。

 

原田:

斜め後ろ。それはなぜゆえに……。

 

山本:

動物は、衰弱している時でも弱みを見せないよう振舞うそうです。自分としては、そのような隠された表情を含ませやすいのが斜め後ろなんです。
 

原田:

ははあ、独特の空気感はそこからかもですね。

 

山本:

それに前面からのアングルでは、シルエットや全体の流れを捉えるのには情報量が多すぎるので……。


原田:
言われると、山本さんの作品は「正面から見てください感」がないかもしれない。

 

「リヴァイアサン」

 

原田:

シルエットだとわりと突飛なというか、例えばリヴァイアサンなんてフォルムだけを見るとおよそ地球上にいる生物ではないと思うんですが、ディテールで一気に実在するかのような雰囲気が出るので、そこがユニークですよね。

山本:
ありがとうございます。

原田:
そういえば前に中国のサイトでインタビュー記事が載っていましたね。中国語なのでさっぱりわからなかったんですが(笑)。

山本:
どこで知っていただくのかわかりませんが、HPやSNSなどで海外の方からメッセージが頂くこともありまして。

原田:
どんなことを聞かれたんですか? 印象的な質問がありましたら。

山本:
何でこんなに地味なんですかと聞かれました(笑)。どうしてもっと華やかな風にしないのかと……。自然の中で実際に派手な生き物がいるのはわかっていますが、そういうのをテレビで見たりすると、本当にこんな奴らがいるのかって思ってしまうんですよね。

原田:
逆に架空の生物に見えちゃうと。

山本:
そうです。なので逆に地味なカラーでまとめたほうが生物としての説得力があるのかなと。華やかさよりもそういう自然さというか、まとまりのようなものを重視していると答えました。

原田:
なるほど!

山本:
あと、……こんなことを言うのもあれで言い方が悪いんですが、「がっかりさせてやろう」っていうのが作品によってはあったかもしれません。

原田:
といいますと。

山本:
例えばファンタジーに出てくる天使だったり人魚だったり、きれいとされているものを変なふうに作ってやろうと。例えば天使についている羽根を手羽先みたいにしたりとか。人魚の下半身を鱗ではなく水生哺乳類のようにしたりと……。

 

初期作品「天使」。たしかに羽根が手羽先です。


原田:
わざと少しグロテスクなアプローチにしてみたりということですね。一般的な可愛い、美しいと捉えられているものを、いやなリアルの解釈でがっかりさせてやろうっていう。

山本:
そうですね。動物って可愛いものでも、近くで見ると気持ち悪い部分があると思うんです。そういう部分をあえて引き出したり、ちょっとだけ違う側面というか、違う印象を表現できればなと。

原田:
だからドキッとするところが出てくるのかもしれませんね。「パン」なんかすごく生まれたての赤ん坊のような印象がありますよね。

 

「パン」


山本:
赤ん坊をモチーフにすることは未発表作品も含めてけっこう多かったですね。「パン」もそうですね。中でも「マンドラゴラ」は、胎児のフォルムから着想を得ました。胎児や赤ん坊のモチーフはインパクトありますし、本能的にくるものがあると考えます。

 


原田:
赤ん坊というと、お子さんが生まれたばかりとお伺いしましたが。ご出産は立ち会われましたか。

山本:
はい、でもそんなに長くは立ち会えなくて。自分が呼ばれたときにはもう頭が出てきている状態でした。

原田:
こんなこと聞くとあれですが……今後の作品へ何か影響があったりしそうですか?

山本:
写真でしか見れなかったのが、間近にいるという点では影響あるかもしれません。赤ん坊がこんなに間近にいるなんて中々ないですからね。でも参考にしたら怒られるかもしれない! モデルNGって言われてます(笑)。

 

【第五回へ続く】

 

※ ※ ※

 

インタビュー第一回はこちら

インタビュー第二回はこちら

インタビュー第三回はこちら

 

『Amazing Artist Collection Vol.5 山本翔粘土造形: サラマンダー、マイコニド』特設ページ

 

『豆魚雷のAmazing Artist Collection』特設サイト

 

山本翔 粘土造形(公式サイト)

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