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【エイリアン・スタチュー プロジェクトノート】エイリアンマニアの凄腕原型師、あらわる

            

豆魚雷による「エイリアン 1/3スケール・スタチュー」。

このプロジェクトの進行をお知らせする、「ALIEN PROJECT BLOG」が立ち上がっています。

 

ALIEN PROJECT BLOG

 

少しでも多くの方の目に触れるよう、こちらの豆ブログでも同じ内容のエントリをアップしていきます。

 

 

【前回はこちらからお読みください】

 

それではどうぞ。

 

 

2012年冬、5年前のこと。

 

当時は店頭に立っていた僕をたずねて、その男・藤本圭紀さんは豆魚雷高円寺店にやってきました。

 

普通にお客さんとして予約されていた商品を購入したあと、「あの、原田さんですよね」とひかえめな様子で聞いてきます。

はいと答えると、藤本さんは「僕、じつは原型師をやっていまして……。」

「あっ、そうなんですか」

「今、ビッグチャップを作ってるんです」

「ビッグチャップを」

「ちょっと今あるんですけど、見てもらって、いいですかね……?」

「はい、ぜひぜひ。見たいです」

 

すると藤本さんはバッグをごそごそして、1/12スケール程度、20センチに満たないくらいのエイリアンをおずおずと、緊張した顔で取り出しました。

 

「すごい!」

 

ファンド(※造形用の石粉粘土)とワイヤーで造形された作りかけのそれは、体のディテールはほぼ無くシルエット出しの段階で、制作進行度で言うと半分も届かないような荒いものでしたが、完璧にビッグチャップ。作りかけでも、作者が高いスキルの持ち主であることがすぐにわかりました。何よりも「この人はめちゃくちゃエイリアンが好きだ!」ということが突き刺さるように伝わってきます。

 

 

今回ブログで紹介するにあたり、藤本さんに発掘してもらった当時のもの。

 

 

「すごいです、これはすごい」

すると藤本さんは緊張が少しほどけて、

「あっ、ホンマですか。良かった。嬉しい」

と、ホッとしたように言いました。

 

「いい顔してますね!」

「ありがとうございます」

「この体型! すごくボラジ……」

「ボラジの感じ、出てますか。」

 

 

 

 

ボラジ・バデジョー(バデホ※)は、映画でエイリアンを演じたスーツアクターです。「エイリアン」のキャスティング担当だったピーター・アーチャーがたまたまパブで見かけた彼の身長は、約2メートル。とても痩せていて頭が小さく手足が長く、常人離れした体型でした。これだと思ったアーチャーは、ボラジに「君は映画スターになりたいと思うかい?」と聞きます。それを冗談と受け取ったボラジは、笑いながら「もちろん。」と答えました。アーチャーはすぐに彼を「エイリアン」の監督のリドリー・スコットに引き会わせ、リドリーは「エイリアン役は彼しかいない」と即断しました。

 

 

 

 

ナイジェリア出身の1953年生まれ、当時25歳。ロンドンでグラフィックデザインを学ぶ学生だったボラジは、こうしてビッグチャップの着ぐるみを着ることになったのです。

 

(※より正確に近い読みは「ボラジ・バデホ」ということで近年「バデホ」表記が増えていますが、ここでは日本版シネフェックス以来定着している「ボラジ・バデジョー」と表記します。)

 

ボラジの体型は非常に特徴的ですが、それを意識的にとらえたフィギュアは、佐野好彦さんが原型を手掛け、ロズウェル・ジャパンから発売された1/5スケールのスタチューをはじめとして、片手で余るほどしかありませんでした。

 

 

佐野好彦さんが原型を制作した、ロズウェル・ジャパンの1/5スタチュー。傑作です。

 

 

ボラジ・バデジョーの体型で特に印象的なのがX脚です。藤本さんのビッグチャップのシルエットはボラジ・バデジョーの全ての特徴を捉えており、脚はもちろん美しいXの形を描いていました。大事な腰のくびれ、大きく突き出たお尻。しっかりと再現されています。

 

藤本さんが相当なエイリアン・マニアであることは、造形が見るからに物語っていました。そして「ボラジが……」だけで通じる、共通言語の持ち主でもある。すぐに、とんでもない人がやってきたことがわかりました。あとでわかったことですが、エイリアン・マニアが読む主要な本、例えばホビー・ジャパンの1992年7月号、日本版シネフェックスの3号、メイキング本「ギーガーズ・エイリアン」などに書かれた文章を、なんと彼は暗唱できるのです。いったいどれだけ繰り返し読んだのか。

 

 

こういうのを暗記している。

 

 

聞くと彼は原型制作会社に務める社員原型師なのだそうで(当時)、なるほど名前を聞いたことがないはずです。なぜ僕にエイリアンを持ってきたのかを聞くと、「OTACOOL」に載っていたのを見たのだといいます。(前回の記事を参照のこと。)出ていて良かった、ありがとうコトブキヤさん!

 

究極のエイリアン・フィギュアに挑む心構えとして、原型師の作家性(ここではアレンジのことを指します)よりも、完璧な再現を目指すことが重要。そのために必要なのは資料と知識。しかし模型としての見せ方も気をつけなければならず、そこにセンスと腕が要求される。細かな好みの違いはあれど、大きな意見は一致します。話せば話すほど、彼こそがエイリアン・フィギュアを作るべき原型師であることがわかりました。

 

この人と一緒に、いつかエイリアンのフィギュアを作りたい!

強烈な出会いでした。

 

 

藤本さんは趣味でエイリアンのフィギュアをいくつも作っています。こんなポーズを持ってくるあたり、マニア!

 

 

(次回に続きます)


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