こんにちは。メルビン桑沢です。
只今公開中の『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』の大ヒットが示すように、今や日本は過去にないほどのアメコミキャラクターブーム!
オモチャ屋さんや雑貨店はもちろんのこと、書店や有名アパレルショップ、はたまたTVのCMや街のちょっとした広告までアメコミキャラを見ない日はないのではというくらい日常に定着していますよね。
そうなるとやはり、そのアメコミキャラのことをより深く知りたい!もっと楽しみたい!という方も多いのでは?
そんな貴方の願望を簡単に叶えてくれるのが、各アメコミ映画作品の原作にもなっているアメコミたちの日本語翻訳版書籍、通称「日本語版アメコミ」です。

映画化された作品の元になったお話や、各キャラの誕生秘話に意外な一面などなど、その無限に広がる世界観を存分に堪能できる日本語版アメコミですが、初めての方にとってはやはり「敷居が高そう…」「最初から読まなきゃいけないのかな?それってどのタイトルだろう…」「色々数が多すぎてどれがいいのかさっぱり…」などの理由で手を出しずらいというのもあるのではないでしょうか。
いえいえ!そんなことはございません!
まさに”自由”に楽しめちゃうのが「日本語版アメコミ」の魅力なのです!
こちらではそんな日本語版アメコミの豆魚雷流楽しみ方を提案してみたいと思いますよ。
それではどうぞ。
はい、ではまずはアメリカンコミック(アメコミ)と日本語版アメコミについて、簡単にですがご説明いたしましょう。

ごく一般的なアメコミというと、こちらのような薄い冊子がまず頭に浮かぶのではないでしょうか。
こちらは「リーフ」と呼ばれておりまして、だいたい毎月一冊のペースで刊行されています。

短いタイトルですと3〜4号で完結するものや「ワンショット」と呼ばれる一冊で完結するものもありますが、昔から続く有名タイトルになると数百号にもなり今だに続いているものも。

そのタイトルがある程度リリースされた後に、複数話のストーリーを一冊にまとめられて刊行されるものが「TP(トレードペーパーバックの略)」と呼ばれます。

TPはリーフより厚くなってボリューム満点。基本的には、これ一冊でお話が完結するのでこのTPのみを集めている方もいらっしゃいます。
日本の漫画で例えれば、リーフが雑誌でTPが単行本といった感覚ですね。
日本語版アメコミは、おもにこのTPの状態を日本語に翻訳しリリースしたものが多いです。つまり一冊で完結するものが基本というわけですね。

それ以外にも名作・傑作と呼ばれているお話、キャラクターの誕生話、などの単発のお話が一冊にまとめられた傑作選のような形態のものも各社から多数リリースされています。
というわけで、簡単にアメリカンコミックと日本語版アメコミについてご説明したところで、さっそく豆魚雷が提案する日本語版アメコミの楽しみ方をご紹介いたしましょう。
まずはこちら。
●どこから読んでもいいんです!
日本語版アメコミに興味を持った皆さまは、まず最初にこう思う方が多いのでは?「いったいどこから読めばいいんだろう…?」と。
たしかに日本の漫画のように一巻・二巻といった表記のないものが大半なので、どこからスタートしていいのか悩んでしまいますよね。
ですが、大丈夫!
日本語版アメコミはとくにここから読まなきゃいけないということはなく、だいたい一冊でお話が完結するものが多いので、どこから読んでも面白いのです。
つまり全く敷居が高いものではない、気軽に楽しめてしまう世界なんですよ。
●単純に好きなキャラ、興味のあるタイトルで選ぼう!
日本語版アメコミに興味があるのなら、間違いなく皆さん自分のお気に入りのキャラクターがいるはず。
ならば単純にそのキャラがメインのコミックを選んでみましょう!これなら確実に推しキャラの大活躍する姿を堪能できるのでハズレなし、さらに意外な一面や驚きの展開が待っているかも!
そしてキャラによってはそれでもかなりの種類のタイトルがリリースされていたりするのでまた迷いそう…。そんな時はちょっと心惹かれるタイトルや、映画原作ものなどの聞いた事があるタイトルを選んでみるのもいいですよ。直感で選んだ一冊はきっと思い入れも深くなるはず。
●ジャケで選ぶのもまた一興!
レコードやCDでもおなじみの選び方「ジャケ買い」。日本語版アメコミでもこのジャケ買いを楽しんでみてはいかがですか?
カッコイイと思う表紙を見つけたら、それでもう選ぶ理由としては十分!
お気に入りのアーティストが手掛けた美麗イラストが表紙になっていたなら、もうそれだけで楽しい!そのまま部屋に飾ってもいいですからね。
ただ、アメコミにおいてこのジャケ買いにはちょっとしたポイントがございまして、中身のコミック自体も表紙のアーティストと同じ人が描いていると思っていると、じつはそうでない場合が多いのです!

こちらの表紙の日本語版アメコミの中身は…

こんなかんじ。

そしてこちらは日本語版アメコミ限定として山下しゅんや先生が表紙イラストを手掛けた「絶対無敵 スクイレルガール ケモノがフレンド」。
中身は…

こんなかんじ!
アメコミでのスクイレルガールはこんなインパクト大のブサカワキャラなのだ!
しゅんや先生verと一緒に各アメコミアーティストの描く彼女がまとめて楽しめるなんてなんと豪華…!
アメコミは、ひとつの作品・キャラクターを一人の作者がすべて作り描いている日本の漫画と違って、ひとつのキャラクターや作品を様々なアーティストが描くというのが基本のスタイルとなっています。
なのでこのように表紙と中身の絵柄が違う場合が多いんですね。
そしてなにより、アメコミの世界には表紙のみを担当する「カバーアーティスト」という方々が存在します。

毎回リリースされるリーフの中には、内容は同じもので表紙だけが違う「バリアントカバー」と呼ばれるものがあり、様々なカバーアーティストがオリジナリティ溢れるイラストを提供しています。その中からお気に入りの表紙を選ぶといういわばジャケ買いのスタイルが本国では定着しているんですね。
まさにこれがアメコミの醍醐味でして、各アーティストの魅力が色々と楽しめるというのが本当に素晴らしい!この中からお気に入りのアーティストを見つけるというのもいいですよね。
●帯のオススメ文も見逃せない!
そして本家アメコミにはない日本語版アメコミ独自の楽しみ方がこれ!
コミックの内容と注目ポイントを伝える魅力的な文言が踊る販促用帯なのですが、これがアツいのです。
とにかく思わず二度見してしまうような、絶大なインパクトを誇る名文・奇文の数々!
それでは、豆魚雷スタッフが選んだ傑作帯をご覧いただきましょう。

【日本語版アメコミ】ダークアベンジャーズ: アセンブル
まずはこちら。
前科無限大!!仁義なき戦いも真っ青。

【日本語版アメコミ】ニューアベンジャーズ: ダークレイン
あるんだよ!って…
インパクト絶大!これはかなり読みたくなってしまいます…

【日本語版アメコミ】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: ロケット・ラクーン&グルート
どこぞで聞いた緑髪の女子的なコピー。
ついつい手が伸びてしまいます。だってモフモフですから。

【日本語版アメコミ】ヤング・アベンジャーズ: スタイル>サブスタンス
こちらは背表紙部分に一言。
思わず二度見。はい、こわいんですね。わかります。

【日本語版アメコミ】マーベルゾンビーズ: デッド・デイズ
そしてこれが強烈。
食べちゃったって言われたらもう読まざるをえませんよね。気になる…!

【日本語版アメコミ】デッドプール vol.5 ウェディング・オブ・デッドプール
そして最後はラブリーなこちら。

※こちらがおそらく元ネタ。
いかがでしょう?もうこれだけで楽しいですね。
これはジャケ買いならぬ「帯買い」なんてのもいいかもしれません。
●気付いたら絶版に!?コレクターズアイテムの一面も!
日本の漫画・単行本は基本いつでも本屋さんに行けば手に入るというものがほとんど。
ですが日本語版アメコミは、気が付いたら店頭で見かけない、すでに絶版になっている、というものが多数存在します。
なので気になるタイトルは早めに手に入れるのがポイント。
まさにコレクターズアイテム的な一面もあるんですよ。
●とにかく自由に楽しもう!
そして最後。とにかく自由に好きなように楽しんでしまいましょう!
日本語版アメコミは楽しんだもの勝ち。きっかけはどんなことでもかまいません。
何気なく選んだ一冊から、趣味のアメコミ世界が一気に広がるかも?
素晴らしいアメコミキャラクターとの時間が、きっと貴方を待っていますよ。

というわけで、豆魚雷が提案する日本語版アメコミのススメ、いかがでしたでしょうか。
お気に入りの一冊、是非探してみてくださいね。
日本語版アメコミコーナーはこちら↓
http://www.mamegyorai.co.jp/net/main/special_item_list/special_item_list.aspx?special=963
●メルビン桑沢●