『THE BOYS』の話をします、はい!!
- 2021.01.10 Sunday
- THE BOYS(ザ・ボーイズ)
- 21:50
- -
- -
- -
- -
- by 豆魚雷
◎Amazon Prime最高再生回数作品『THE BOYS』
さて、皆様は『THE BOYS』というドラマご存知でしょうか?
アメコミを原作に持ち、ヒーローが登場する作品なので、「アメコミヒーロー作品」ではあるんですが、そう表現するとどうも語弊がありまして...。
水系のヒーローなので水族館のイメージキャラクターもします。これも仕事。
劇中世界におけるヒーローは、治安維持という形で正義を遂行したり、企業に所属することで広告塔になったり、その人気故に沢山の商品も販売され、経済活動にも大きな影響を及ぼす為に、スーパーセレブ的な側面を持つ存在として描かれています。
平たく言えば、アメコミヒーローを認識している現代に、本当のスーパーヒーローが存在している世界。ということになりますね。
ヒーローを擁する最大手の企業、「ヴォート社」そして、
ヴォート社の中でも選りすぐりのスーパーヒーロー集団「SEVEN」
はい、そうです。このなんだかどこかで見慣れたようなビジュアル...
真なるヒーローの名誉を尊重し、画像に加工を加えております。
あの人とか、あの人とか、あの人の雰囲気を感じるじゃありませんか?
ただし、似ているのは雰囲気のみ。
「SEVEN」のメンバーのほとんどは倫理観が消滅した××野郎ばかりです。
ヒーローとして活躍しているものの、その本性は人々のお手本になりそうもない××××である為、劇中の役割としてはヴィランそのもの。予想出来ると思いますが、「SEVEN」の面々は主人公ではありません。
では主人公は誰になるのか?
”ごく普通”を演じてるのがいい。メグ・ライアンの息子。
家電量販店で働く、ごくごく普通の青年ヒューイ。
とある事件をきっかけに、スーパーヒーロー相手に戦う事になっていくのですが、当然彼にはスーパーパワーなど備わってはいない。家電にはすごく詳しいです、はい。
しかし、腐敗したヒーローに鉄槌を下すべく、ある日突然スーパーパワーが目覚める...!!!
んなワケない。
現実はそんなに甘くないっすよね〜。
「正義の味方と憧れていたヒーローは、傲慢さとエゴの煮凝りみたいなクズ野郎だった!」
そんな胸糞悪さだけが残ります。
非力な彼が、腕力を頼りに正面から向かっていこうものなら、ものの数秒でミンチにされてしまうことは確実。加えて、スーパーヒーロー達は大企業の持つ圧倒的な影響力の庇護の下にある為、腕力だけでなく世論さえも彼等のパワーなのです。勝てるワケねぇ〜〜〜〜。
報復する術もなく、それを理解してくれる存在もいない。絶望的な状況に一人の男が現れます。
バールが似合うのは頼れる証。バール男子の時代が来る...!かも。
男の名前はビリー・ブッチャー。
バールが似合う英国紳士。「バール」と「英国紳士」イメージの合致しなさがエグい。
見るからに只物ではない顔面と振る舞いを見せるブッチャーと、平々凡々を絵に描いたようなヒューイが堕落したヒーローに一矢報いるべく奮闘する物語でございます。
真剣な面持ちの彼らが見つめるものとは一体...?!
現実世界では、どんなに困ったって超常的な力で救いの手を差し伸べてくれるヒーローは存在しません。誰かの助けはあれど、最終的にどうこうするのは自分しかいない!!勝ち目の無さそうな相手に向かっていくブッチャー達は、ある種の狂気を孕みつつも、同時に底知れぬガッツを与えてくれます。
◎アメコミヒーロー作品とカウンターカルチャー
アメコミヒーローが持つ特徴として、分かりやすい部分で言えば
「人の理を超越した能力を持つ者」
ということになると思います。
しかし、MCUやDCエクステンデッド・ユニバースといった、一大ブームにまで上り詰めたアメコミ映画シリーズにおいて、我々が作品の中に見出すヒーロー像というと、
「高潔な精神により正義を遂行しようとする心の持ち主」
「不屈の闘志を悪に向ける持ち主」
能力として顕在する部分<心に宿る内面の部分
そんな描かれ方をしている気がします。また、製作側としてもバックボーンを含め、キャラクターの内面を丁寧に描くことで、シンプルな勧善懲悪のストーリーを脱し、老若男女が楽しめるコンテンツに仕上がった為、今日のブームに繋がったのではないでしょうか。
ですが、『THE BOYS』に登場するヒーロー達、それどころか主人公達も反社会的な行動ばかりで、前述のヒーロー像からは大きく乖離しています。
根は良いヤツらなんです!!!
にも関わらず、『THE BOYS』という作品はAmazon Prime史上最高視聴回数を記録しています。それはなぜか。
流行のコミックヒーロー作品をパロディしているから?
グロテスクであったりセクシャルな描写が見世物的で面白いから?
事実、そのどちらも内包しており、確かに魅力の一つではありますが、その最たるは、『SEVEN』と『ヴォート社』という存在が絵空事でありつつも、身近に起こり得る脅威のメタファーになっているからだと思います。
宇宙から攻めてくる侵略者は他人事だが、パワハラ・セクハラは起こり得る。
テクノロジーを巡る諜報合戦も他人事だが、大企業による隠蔽・搾取は起こり得る。
『THE BOYS』で横行する悪事の多くが、大なり小なり、身近に起こり得る不条理や、サイコパス・ソシオパス的存在の象徴として成立するからこそ、不可思議なリアリティが生まれ、フィクションでありながら他人事ではないものとして、夢中になってしまうのだと思います。
また、シーズン1の配信開始が、全世界歴代興行収入一位を記録した『アベンジャーズ:エンドゲーム』の公開が終了し、アメコミヒーロー映画のブームが一つのピークを迎えた直後だったからこそ、カウンターカルチャーとしてより色濃く、より想像しやすいシチュエーションであったことも追い風になっていたことでしょう。
「異色のヒーロー作品」とシンプルにエンターテイメントとして楽しむのはもちろん、脚本執筆中に起こった出来事を盛り込み、世相を反映した社会派な要素も含んでいる骨太な作品ですので、まだ見ていない方は是非ともチェックして欲しい作品です!!!
◎関連商品が出始めるので、お金貯めなきゃ
さて、それだけ売れたら何が出るって、そりゃぁ関連商品が出ますよね。
これは本当に嬉しい、ネカによるアクションフィギュアシリーズ!同じ原作者の『PREACHER』もネカは過去にフィギュア化しているので、ガチ感が伝わります。
ネカというと、エイリアンやプレデター、ホラー作品にTMNTのイメージが強いと思うんですが
【SDCC2019限定】スーパーマン vs エイリアン 7インチ アクションフィギュア 2PK
【NYCC2019限定】グリーンランタン vs シネストロ コープ プレデター 7インチ アクションフィギュア 2PK
こんな感じで、半ば裏技的に出すDCヒーローのフィギュアも、かなりイイプロポーションで個人的にすごく好きです。
なので、ネカが手掛ける『THE BOYS』シリーズは全部買うつもりです!!!
(弊社で扱えるかどうかは未定です...大丈夫だといいんだけど...。)
また、メディコムトイのアクションフィギュアシリーズ「MAFEX」でもホームランダーがリリース予定!!
かなり過激で攻めた内容のコンテンツを、国内メーカーが着手してくれるのはアツいものがあります。メディコムさんってなんかロックだもんな〜〜。
シーズン3も決定し、今後の物語や商品展開からも目が離せません。後から見て買い逃した〜〜なんてことが無いように、本当早く見た方がいいと思うな!!!
そして!!ここでちょっとだけ宣伝します!!!
商売っ気出してすみません。
『THE BOYS』が好きすぎるあまりTシャツ作っちゃいました。
どちらも通常カラーに比べ、過激でダークなテイストを増したイメージのカラーにしてみましたので、どうぞよろしくお願い致します!!
それでは本日はこのへんで〜〜!
∴桑原∴
英国紳士なのに紅茶が似合わん!!
__________________
豆魚雷チャンネル、まったり更新中!
よろしければチェックお願い致します!
https://youtube.com/c/豆魚雷channel
- @mamegyorai_jp
- お問合せ
-
通販に関するお問合せ、
ご要望やご質問などは infodesk@mamegyorai.co.jp
- 実店舗
-
高円寺店
Tel:03-3312-3937
※高円寺では通販に関するお問合せは受け付けておりません。
- selected entries
-
- 『THE BOYS』の話をします、はい!! (01/10)
- categories
-
- 新製品情報 (405)
- 高円寺店 (139)
- イベント&展示会 (410)
- アメコミクラブ情報 (115)
- オモ写 (73)
- エイリアン 1/3スタチュー (9)
- moon (6)
- THE LAST OF US (3)
- Amazing Artist Collection (34)
- 像(ZOW) (4)
- 豆魚雷オモチャアワード (11)
- ライバル店を征く (15)
- RE:view (16)
- Gecco (30)
- サイレントヒル (44)
- ダークソウル (18)
- Bloodborne (18)
- SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE (6)
- メタルギア (38)
- ネカ (215)
- エイリアン (47)
- プレデター (39)
- ミュータント・タートルズ (13)
- ターミネーター (10)
- ブレードランナー (3)
- エルム街の悪夢 (4)
- メズコトイズ (38)
- リビングデッドドールズ (39)
- アイアンスタジオ (15)
- プライム1スタジオ (113)
- ファースト4フィギュア (1)
- エンターベイ (63)
- サイドショー (135)
- ホットトイズ (148)
- アメコミ・書籍 (15)
- 映画 (119)
- スターウォーズ (71)
- マーベル (74)
- アイアンマン (26)
- アベンジャーズ (16)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (3)
- DC (71)
- バットマン (53)
- ホラー (33)
- ゾンビ (13)
- ゴーストバスターズ (6)
- ロードオブザリング&ホビット (10)
- キック・アス (6)
- おもちゃ(その他) (33)
- Tシャツ (29)
- ゲーム (38)
- ニコニコ動画 (53)
- 海外ドラマ (6)
- トランスフォーマー (16)
- その他 (12)
- 1/6スケールフィギュア (7)
- Rockin' Jelly Bean (2)
- カートゥーン (9)
- 豆魚新聞 (9)
- ゲーミングヘッズ (4)
- セール (13)
- ハンチョロ (4)
- バンピレラ (4)
- ベルセルク (9)
- 怪獣 (11)
- 東京コミコン (8)
- アート作品 (9)
- 本日のツイート (1644)
- スタッフ募集 (1)
- ExciTee (2)
- THE BOYS(ザ・ボーイズ) (3)
- TORCH TORCH (23)
- YouTube配信 (2)
- スーパー7 (6)
- スパイダーマン (5)
- ファイナルファンタジー (6)
- ポップアップショップ (6)
- ヴンダーカンマー (6)
- 恐竜 (3)
- 国内アニメ&コミック (2)
- 今週のピックアップアイテム (34)
- 豆魚雷的”OFF-STYLE” (3)
- archives
-
- March 2024 (6)
- February 2024 (11)
- January 2024 (5)
- December 2023 (12)
- November 2023 (6)
- October 2023 (17)
- September 2023 (14)
- August 2023 (9)
- July 2023 (10)
- June 2023 (14)
- May 2023 (9)
- April 2023 (11)
- March 2023 (8)
- February 2023 (7)
- January 2023 (8)
- December 2022 (16)
- November 2022 (7)
- October 2022 (16)
- September 2022 (9)
- August 2022 (6)
- July 2022 (14)
- June 2022 (11)
- May 2022 (16)
- April 2022 (6)
- March 2022 (6)
- February 2022 (9)
- January 2022 (12)
- December 2021 (5)
- November 2021 (6)
- October 2021 (5)
- September 2021 (3)
- August 2021 (4)
- July 2021 (9)
- June 2021 (5)
- May 2021 (6)
- April 2021 (1)
- March 2021 (5)
- February 2021 (4)
- January 2021 (10)
- December 2020 (10)
- November 2020 (9)
- October 2020 (5)
- September 2020 (11)
- August 2020 (13)
- July 2020 (12)
- June 2020 (12)
- May 2020 (19)
- April 2020 (9)
- March 2020 (17)
- February 2020 (10)
- January 2020 (12)
- December 2019 (9)
- November 2019 (8)
- October 2019 (10)
- September 2019 (15)
- August 2019 (14)
- July 2019 (7)
- June 2019 (8)
- May 2019 (14)
- April 2019 (13)
- March 2019 (9)
- February 2019 (19)
- January 2019 (19)
- December 2018 (18)
- November 2018 (33)
- October 2018 (33)
- September 2018 (24)
- August 2018 (28)
- July 2018 (30)
- June 2018 (14)
- May 2018 (15)
- April 2018 (14)
- March 2018 (14)
- February 2018 (25)
- January 2018 (31)
- December 2017 (23)
- November 2017 (17)
- October 2017 (29)
- September 2017 (19)
- August 2017 (35)
- July 2017 (42)
- June 2017 (12)
- May 2017 (28)
- April 2017 (39)
- March 2017 (55)
- February 2017 (72)
- January 2017 (58)
- December 2016 (80)
- November 2016 (89)
- October 2016 (86)
- September 2016 (77)
- August 2016 (74)
- July 2016 (99)
- June 2016 (65)
- May 2016 (67)
- April 2016 (56)
- March 2016 (57)
- February 2016 (67)
- January 2016 (44)
- December 2015 (56)
- November 2015 (72)
- October 2015 (59)
- September 2015 (63)
- August 2015 (57)
- July 2015 (84)
- June 2015 (53)
- May 2015 (65)
- April 2015 (62)
- March 2015 (69)
- February 2015 (77)
- January 2015 (42)
- December 2014 (55)
- November 2014 (61)
- October 2014 (64)
- September 2014 (52)
- August 2014 (63)
- July 2014 (71)
- June 2014 (61)
- May 2014 (56)
- April 2014 (54)
- March 2014 (44)
- February 2014 (47)
- January 2014 (41)
- December 2013 (47)
- November 2013 (48)
- October 2013 (59)
- September 2013 (46)
- August 2013 (57)
- July 2013 (58)
- June 2013 (51)
- May 2013 (56)
- April 2013 (53)
- March 2013 (58)
- February 2013 (51)
- January 2013 (48)
- December 2012 (52)
- November 2012 (49)
- October 2012 (52)
- September 2012 (48)
- August 2012 (50)
- July 2012 (61)
- June 2012 (51)
- May 2012 (44)
- April 2012 (38)
- March 2012 (50)
- February 2012 (37)
- January 2012 (9)
- December 2011 (6)
- November 2011 (17)
- October 2011 (16)
- September 2011 (17)
- August 2011 (20)
- profile
- search this site.
- mobile